生後347日/コンポのスイッチと禁止の声

娘はボタンを押すのがブームのようだ。テレビの横にミニコンポのアンプがあることが娘に気づかれた。いろいろいじるうちに電源スイッチを見つけてしまい、カチカチ何度も押している。これは機械によくなさそうだからやめてほしいんだけれど、絶対ダメ!というほどのことでもないから制止する声も強くはならない。そしてカチカチ押されている。

こちらが「だめ!」と言うとき、娘はその強さをちゃんと感じているようだ。しかし、それで手を出さなくなったものがある一方で、何度強く言ってもなお手を出すのが止まらないものもある。

風呂場に置いてあるひげそり(危ない)とシェービングフォーム(金属なので棚から落としてほしくない)は何度も禁止していたら、手を出したくなってもがまんしているようなそぶりを見せるようになった。

しかし、リビングの観葉植物の鉢に入れられている茶色の小石は何度強く言っても取り出そうとする。手を強くつかんで泣き出すことがあっても、なぜかやめようとはしない。

「危ないからだめ」と「手を出してほしくないからだめ」をちゃんと聞き分けているように感じる。

シャンプー使える

大人と同じシャンプーやボディソープを娘に使ったらどうなるか。試してみたがとくに問題はないようだった。

ごはんをペッ

夜、離乳食を食べさせていたらペッと吐き出したので驚いた。ごはんをだし汁で軽く溶いてシラスや海苔を混ぜたいつものメニューであり、急に嫌いになったのではなさそうだ。ごはんは熱くはなく、体調が悪いわけでもなさそう。

強く叱って泣き出して、しばらく放っておいてから続きを食べさせたらもう吐き出さずに最後まで食べた。

これはもしかして、ペッとやってみたくなったからやってみた、というふうなことではないか。

人がなにをしてもよいか、なにをしてはいけないかは、最初から知っているわけではない。国や文化によっても異なる。

現代の日本社会において、口に入れたごはんをペッと出すなんて子供でもなかなかやらないだろう。しかしやらないからといってできないわけではない。できるようになったらやってみて、叱られたからもうやらない。そういうたぐいのことではないか。

これからしばらくは、そういうことをたくさん教えることになるのだろう。

そう考えて、娘が新しいことができるようになったのを喜びたい部分もあったが、妻はせっかく作ったごはんをペッなんてされてぷりぷり怒っていた。