生後1,000日/生後1,000日を迎えて育児をふり返る

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娘はついに生後1,000日を迎えた。大きな病気もなくここまで来られてなによりだ。せっかくなのでこれまでの1000日間をふり返ってみようと思う。

あみんステップと背中置きで安眠するかも

赤ちゃんを抱っこして、あみんの「待つわ」のメロディで揺らしていると早く寝つくという。これが「あみんステップ」。母親の平均的な鼓動と同じリズムなのだそうだ。

寝ついた赤ちゃんを布団に置くと目を覚まして泣き出すことが多い。ここで尻ではなく背中から布団に置くと目を覚ましにくいそうだ。これを知ったのがそういう時期を過ぎた後だったので試せなかったが、小さい子がいるお宅では検証してみて下さい。

3か月くらいから絵本を読み聞かせる

妻は娘が3か月くらいのときからもう絵本を読み聞かせていた(d:id:yim:20111208)。親も本を読む方でその姿を見ているせいか、本好きの子に育っている。自治体が公民館などで開いている子供の遊び場で娘が絵本を読みたがると、ほかのお母さんから「どうしたら本好きになるのか」と聞かれたりしていた。

本を読むことに抵抗がなければ語彙が増えて世界が広がる。「読解力は絵本の読み聞かせを起点に育つ」という話(↓)もある。自分で読めるようになるまで読み聞かせを続けたい。

  • 「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話 | Books&Apps(http://blog.tinect.jp/?p=33408

あらかじめ話をしておくと本人も心構えができる

1歳を過ぎるころになると、しゃべり出す前でもこちらの言うことを理解できるようになってくる(1歳2か月時の例:d:id:yim:20121021d:id:yim:20121022)。今後の予定などを折に触れて話しておくと案外ちゃんと理解していて、当日騒ぎにならないことが多いような気がする。

たとえば歯医者ではこうするのだという話をしておいたためか、検診ではおとなしくしていられた(1歳半での例:d:id:yim:20130227)。保育園の初日にとても落ち着いていたのも同じ効果のように思える(1歳7か月での例:d:id:yim:20130318)。

記録を取る

MIKI HOUSEで睡眠やミルク、排便などを記録するノートをもらった。これは生後半年までで終わり(d:id:yim:20120224)、その後市販のノートに1歳7か月まで記録を続けた(d:id:yim:20130326)。これはずっと大きくなってからふり返るのにとてもいい記録になるだろう。

このはてなダイアリーは、妊娠がわかってからつけていて3年半ほどたった(初日はd:id:yim:20110101)。これは実家向けと自分たち向けである。今どうしているかをこちらから実家に伝えつつ、自分たちは昔の状況をあとでふり返れるようにする。

写真も同様で、実家に見せたり自分たちで見る用にネットに上げていっている。実家向けに子供の写真を見せるには、たとえばTwitterの鍵アカウントに上げてフォローしてもらう、いっそパスワードを共有するなどの方法がある。これなら容量は無制限だし、「ツイセーブ」のようなログ保存サービスに登録すれば過去の書き込みもふり返りやすい。はてなフォトライフの無料コースは毎月30MBまでしかアップロードできない上、写真をプライベート設定にしてもある方法で見られてしまう。(※後日追記:はてなフォトライフの無料コースは毎月300MBに増量された→g:hatena:id:hatenafotolife:20150624:1435116600

撮る写真は子供の顔や姿をアップにするのではなく、周囲の様子を写し込んでおくとふり返るのによい。親の顔もなるべく入れておきたい。子供が大きくなったとき、子供は自分が小さいころの写真には興味がなくても親の写真は見たくなるはず。おもちゃなどもメモ的に撮っておきたい。

写真だけでなく動画も撮っておくとよい

撮影したときはなんということのない写真や動画でも、1000日後にふり返ると貴重な記録だったりする。特に動画の情報量は大きい。写真だけだと記録としては不十分と感じる。動画も撮影しておくとその場の雰囲気も含めてよく記録される。

いい顔を撮ろうとして何枚もシャッターを切るくらいなら、動画で撮ってしまって画像切り出し機能を使ってもよいだろう。

動画はデジカメの動画機能で撮影している。最近のデジカメは動画撮影機能も充実している。動画を撮るのにビデオカメラを出してくるとなるとおっくうになって、なかなか撮らなくなってしまう。

また動画の長さは1分以内に納めるようにしている。長い動画は見返すのがストレスになるからだ。

『育児の百科』がとても役立った

育児書の定番だそうだ。知人からプレゼントされて読んでみると「子供の成長は人それぞれ」ということがしつこいくらい書かれていた。確かにそうなんだけれど実際に自分の子供を目の前にしてみるとついつい「今これができないのはなにか問題が」と考えてしまいがちである。この本はそういう不安を大いにやわらげてくれた。「〜せねばならぬ」みたいな独特の文体も読んでいて楽しい。

小さいうちはとにかく外の空気にふれさせるということも何度も書かれている。毎日の散歩は妻は大変だったようだが、呼吸器が強くなったのか風邪をひきにくく育ったと感じる。

医学的な細かい知見はやや古いところがあるようにも感じたものの、この本が示す育児の基本姿勢は大いに学ぶところがあった。

ワクチンはスケジュールをしっかり組んで

2歳になるまでは予防注射をたくさん受けさせることになる。我が家のワクチンは生後2か月(d:id:yim:20111101)から1歳8か月(d:id:yim:20130509)までかかった。種類は肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、三種混合ワクチン、BCG、そのほかいろいろ。しかも同じワクチンを複数回受ける必要があったり、ひとつワクチンを打ったら×週間は別の注射は禁止、といった条件もある。

どのワクチンをいつごろ受けるか、わりとしっかりスケジュールを組んでおかないと「×歳までに」という期限に間に合わないことにもなりかねない。

子供の性格は白紙ではない

子供は好き嫌いなどはなにも持たずに生まれてきて、こちらからの働きかけで身につけていくようなものとなんとなく思っていた。しかし実際は全然違っていた。子供がなにかを気に入ったりそうでもなかったりというのは、本人がいつの間にか身につけているものであり、こちらは子供の性格や好き嫌いの方向性をちょっと手直しするくらいしかできない。

虫が嫌いだとか野菜を食べないという傾向はこちらがどう言ったわけでもないし、初めて見るものでもおいしそうと思えば食べたいとアピールする(d:id:yim:20130405)。

保育園のしくみと現状を知る

子供を保育園に入れようと思っているなら、住んでいる自治体の保育園の具合を早めに確認しておきたい。

アンパンマンを防ぐことはできない

アニメのキャラクターに触れさせたくないと思うかもしれないが、子供が使うものは必ずどこかがアンパンマンをあしらった商品を出している。買いに行ったらアンパンマン柄のものしかないということもある。それはもう仕方がないと考えるのが精神衛生上よいような気がする。

代わりに我が家はアニメをあまり見せていない。曜日、時間、チャンネルの条件をそろえてテレビをつけるとアンパンマンやらプリキュアやらをやっているということを娘はまだ知らない。YouTubeニコニコ動画も見始めると際限がなくなりそうなので時間を区切るなどしたい。

家族旅行は0歳児のうちが楽だがまず無理

「家族で旅行に行くなら早いうちのほうがむしろ楽」という話を以前聞いた。1歳くらいで歩き始めるまでは自分でどこかに行っちゃったりはしないから、というのがその理由。しかし娘が0歳のときは育児にいっぱいいっぱいで、旅行に行くような余裕はない。

子供は1歳ごろに歩き始め、そうなるとまた別の大変さが出てくる。こうなったとき「なるほど、0歳のうちに旅行にというのはこういうことか」とわかるのだがもう遅いのだった。

そのほかのアドバイス

生後5週間のころ助産婦さんが来て、いろいろアドバイスをしてくれた(d:id:yim:20110930)。予防接種や声かけ、親子の遊び会についてなど、どれも役立った。

追記

親がキシリトールガムを噛んでいれば子供に虫歯菌がうつりにくいそうだ。

生後2,000日は2017年2月15日(d:id:yim:20170215)。