生後87日/靴下が脱げる
寒くなってきたので靴下をはかせるのだけれどすぐに脱げてしまう。
あおむけで足をばたばたさせるとき、かかとをこするような形になるので靴下がずり落ちていってしまうのだった。
極端なときは片方に靴下をはかせ、もう一方をはかせ終わる前にもう隣の靴下が脱げている。
おくるみで下半身をおおってしまえば靴下は脱げないが、足を動かすうちにおくるみ全体が下がっていく。
靴下をニーソックス的に丈が長いものにしたとしても、このメカニズムだと時間を少し稼げるだけでそのうち脱げてしまうだろう。
かかとがない靴下にすれば、足先だけは冷えずにすむかもしれない。いや、足にしっかりフィットして、かかとをこするだけでは脱げない素材はないだろうか。とか考えていると「一方ロシアは鉛筆を使った」のジョークを思い出した。
アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!
一方ロシアは鉛筆を使った。
今日は一日中ぐずぐずとむずかっていた。
風呂に入れていて考えるのは、おむつはまだしばらく必要だということだ。排便を自分でコントロールできないから、風呂に入れているときにも危険がある。
24時間のうち風呂に入っているのは30分くらい。a時間おきに尿、b時間おきに便を出すモデルを考えたとき、排便のタイミングが入浴にかかってしまう確率は計算できるはず。その確率は毎日入浴しているうちに上がっていく。一度もうわああああとならないまま、おむつが取れる可能性は一般的にどのくらいなんだろう。
などと浴室で考えつつ娘を膝の上に乗せて体を洗っていたら、腰のあたりに生温かい感触が。うわあああ。
でもまあ尿なら風呂場だし、洗い流してよしとした。
より深刻な事態が起きる可能性はどのくらい残っているだろうか。