生後270日/靴下を落とす

ベビーカーで出かけた妻が帰ってきて「靴下をなくすところだった」という。

多くの赤ちゃんは靴下が嫌いらしく、引っぱったりして脱いでしまうことが多い。ベビーカーを押している親がそのことに気づかないのだろう、道ばたにかわいい靴下がちょこんと落ちているのをときどき見かける。

それを警戒して、我が家ではおもに長い靴下をはかせていた。しかし足のサイズが合わないらしく、引っぱるとすぐ脱げてしまう。そうして今日、娘は脱いだ靴下を落としてしまった。そのことに気づかない妻。危ない、道ばたのかわいい靴下がまたひとつ生まれてしまう!

しかし幸運なことに、妻は娘の足が片方はだしになっていることにすぐ気がついた。そしてふり向くと、まさに小さい靴下を拾って道のわきのフェンスに引っかけようとしている人が目に入ったのだった。