生後934日/ベビーシッター男児死亡事件

なんとも痛ましい事件が起きてしまった。ベビーシッターをネットで依頼するのはずいぶん危なっかしいが、母親にはそうしなければならない事情があったのだろう。

保育園が足りていない地域では親が働きに出ようとすると、0歳児のうちに保育園に預けるケースが多い。会社では育児休暇をもっと長く取ってもよい制度であっても。

というのは、保育園の枠は0歳児のときが一番多いから。1歳や2歳になってから入れようとしても、その年齢での追加の入園枠はたいてい数人しか空きが出ない。

幼稚園へは3年保育なら3歳時に入園することになる。子供がそちらへ移ると保育園は空きができてくるし保育士さんの手間も0歳児よりはずっと少ないので預けやすくなっていく。

問題は2歳までの子供を預かってくれるところがとても少ないことだ。保育園に入れるためにいろいろするのを最近は「保活」というそうだ。

横浜市は保育施設を増やして待機児童ゼロを宣言したことがある。しかしそうなると「わたしも子供を保育園に預けて働きに出たい」というお母さんがたくさん出てきてまた待機児童が増えてしまった。そりゃそうだ。これはなかなか難しい。